会 員 の 近 況
No.0002近況紹介(2007.10.5公開)
古田陽子さん(S43年卒業)
昭和43ご卒業の古田さんは、ご結婚後 医師のご主人と和歌山
県御坊市に住まわれ、22年前から演奏会や講演会等を企画され
地域文化向上の為、活発な活動をされています。
このほど、御坊市の市民文化会館にて、前橋汀子さんのヴァイ
オリンコンサートを企画されました。
2007年10月3日毎日新聞朝刊に掲載の記事より
御坊・名演奏家を招く会:22年にわたる支援に感謝
18日、最後の開催/和歌山
◇「御坊・名演奏家を招く会」主催のコンサートが18日
御坊市の市民文化会館で開かれる。22年前から毎年開催
してきたが、メンバーの高齢化などで今回が最後。
同会設立のきっかけになった第1回の出演者、バイオリニ
ストの前橋汀子さんが出演する。同会は「多くの人に来場
してほしい」としている。
◇第1回出演のバイオリニスト、前橋汀子さんら出演
午後6時半開場、同7時開演。前橋さんらの指導を受け、
東京などを拠点に活躍する同市出身のバイオリニスト、古
久保ありあさんとの二重奏もある。
同会会長の古田陽子さん(61)は、大阪の音楽大学でピ
アノを専攻。卒業後は同市に戻り、主婦となってからは音楽
から離れていた。大学時代の恩師から、前橋さんが全国を
回り、コンサートを開きたいという依頼を受けて協力するこ
とになり、85年10月に第1回を開催。この際、支援メンバー
の集まりに名前がなかったため、みんなで考えて「御坊・名
演奏家を招く会」とした。
22年前、古田さんらは「少しでもクラシックへの関心を高
めよう」と、開催に尽力。市内外から大勢の人が訪れて超満
員になり、大成功を収めた。これを機に、その後もバイオリニス
トなどを毎年招き、コンサートを開催してきた。
現在、会員は男女約30人。しかし、当初の設立メンバーた
ちが高齢化してきたことに加え、入場者が年々少なくなって
きたため、続けていくことが難しくなったという。
古田さんは「22年にわたる支援に感謝しています。今回で
一休みしますが、世界遺産のクラシック音楽を今後も愛し続
けてほしい。再開の声が上がれば、いつか復活させたい」と
話している。
コンサートは全自由席。前売り3,000円、当日3,500円。
問い合わせは事務局の古久保さん(0738・22・6955)。
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古田陽子さんよりコンサートのお誘い
御坊・名演奏家を招く会 古田陽子
それは22年前の秋の事でした。完成したばかりの御坊市民
文化会館に黒山の人だかり・・
クラシック界の星、美しき奏者、バイオリニストの前橋汀子
さんが来坊されたのです。開館と同時に、走りこむ人、人、
人、・・先輩恩師から依頼されたこのコンサートを如何に、
どうやって行うのか?主人と2人で1年間悩み続けていた結
果が現れた瞬間でした。
神様のお恵みだったのでしょうか?なかなかチケットが出ない
と心配していた折、何とテレビに連続して前橋さんがご出演さ
れたのです。「徹子の部屋」では、憧れのバイオリンを手にさ
れた感激話をされましたし、名器による美しい響きの演奏も流
れ、願っても無い番組放映に心から感謝・・・
その後もいろんな話題でワイドショー出演が続きました。その
ため公演前には(チケットは)飛ぶように出て、あらためてテ
レビの影響の凄さを知ることとなりました。クラシックファン
はもちろんの事、1度「前橋さんのお顔を観てみたい・・」と
思う方々も多くお越しになり、開場僅か10分で900の席はあ
っと言う間に埋まり、立見のお客様を多く出してしまうとは
本当に思いも寄りませんでした。
バイオリン教室の中西先生始め、友人、仲間に支えられ、1年
かけての種まき運動は見事に花を咲かせることが出来ました。
颯爽と入館された前橋さんの優雅な笑顔がとても印象的で
したし、演奏は華やかさの中にも凛とした美くしさが漂い、
艶やかな音色は人々の心を魅了して止みませんでした。
誠に感動の1日で御座いました。
そのころ、小学生だった古久保ありあさんが前橋先生にご
指導を受けることになり、それ以後も何度かお会いしていた
と伺っています。今回の大きな節目のイベントとして、ありあ
さんとの2重奏をお願い致しましたところ、前橋さんには快く
お引き受け頂けました。
これらの作品は御坊でも初めて演奏されますので、皆様どう
ぞお楽しみになさってくださいませ。
22年の長きにわたり、私どもの会をご支援くださった新聞社
の方々、お客様方へ心より御礼申し上げますとともに、世界
の遺産でもあるクラシック音楽をこれからも愛し続けて下さ
いますようにと願って止みません。
第1回コンサート(85年)での前橋さん(左)と古田さん(右)
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沙羅の木会より:地域文化向上のための息の長いご活動には
心より敬意を表します。一段落との事ですが、いつの日か又
華やかな演奏会が再開されますように、ご念じ申し上げます。
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