2月頃何かで、相愛のオーケストラがDuesseldorfに来ることを読み、びっくり しました。これは是非行かねばと、予定表に書き入れました。 ちょうど、他の予定が入ってなくてラッキーでした。 しかし、相愛の名はこちらでは知られていないし、いったい人が入るのだろうか と思っていました。 当日、一緒に行くはずの主人の都合が悪くなった為、何度行っても内外ともに わかりにくい、(駐車場がわかりにくい、または遠いし、ホール内も客席が複雑) 私の苦手のトーンハレに一人でアウトバーンを飛ばして1時間余り、トンネルを 出ると突然、ライン河畔の右手に、以前プラネタリウムだったという丸いきれい なトーンハレの建物が 見え、ほっと。 外にもう日本の方達が何人か立っておられました。きっとオケのメンバーで、 リハーサルが終わって外で新鮮な空気を吸っておられたのでしょう。 生憎の小雨のなか、沢山の方々がどんどん来られ、ホールに入ると意外な ほど(!)よく埋まっていて、びっくりしました。 殆どが日本の方でしたが、ドイツ人もかなり来ていましたね。 客席で、何人かと一緒に自分たちの席を探したのですが、これまた、席に行き着 けるまで5分はかかりましたね。本当にこのホールはややこしいのです。 でも良い席でした。 このホールは音響を改良したと聞きましたが、以前と天井など変わっていました。 音響は少し良くなった、といったところでしょうか。 外観も中も、とてもきれいで、公園を通って正面入り口に入ります。ライン川側 の裏から入ると美術品の展示場を通って、受付に出ることも出来ます。 さて、チラシ(プログラムも)に、Soai Orchester Osakaと、銘打ってましたが、 Osaka とつけたのは、よかったと思います。Osakaは有名ですから。 普段余りコンサートに行かない方も、日本からのオーケストラを応援しようと、 Dussel在住の邦人が沢山こられたのでしょう。 だから、プログラムもわかりやすいラフマニノフで、良かったと思います。 韓国人女性(Dusseldorf在住?)のソロでピアノコンチェルトが終わった時、 ブラボー!とだれか叫んでました。 1楽章が終わった時拍手が起こりましたが、これは、Dusseldorfでは、いつもの ことなんです。 次に、まただれか拍手をしないかと、ちょっとドキドキでしたが、さすが日本人、 心得てその後はシーンでした。 アンコールにソロで、彼女がショパンのノクターンと小犬のワルツのソロを弾きま した。ノクターンはちょっとルバートが多いかなという感じ、ワルツはかなり独特 の弾き方でした。繊細で冗談っぽい。きっとユニークな人なのでしょう。 ああいう弾き方もあって良いのかもしれません。 尾高さんの指揮は初めてでしたが、とても歌わせるのがお上手ですね。指揮も、 気に入りました。 アンコールは1曲だけ、とドイツ語で彼が聴衆に言って、武満さんの曲を演奏。 これもあの武満さんがこんなロマンチックな曲を書いたんだと、少し驚きました。 終わったのは10時半で他の作曲者の曲も聴きたかったけれど、時間的に無理で した。オケは弦はもとより、管も良く、(木管が、もう少し出しても良かったのでは と思いましたが)大学生のオケだし、その割にとても良かったと思います。 交響曲では、打楽器が沢山入り、子供たちにも興味深かったでしょう。 (もちろん大人にも) 兎に角、コンサート、聴衆に大変受けたと思います。 一緒に行ったDusselの知人も、とても感激していました。 大分、相愛の宣伝になりました。 苦手なDusseldorf, 苦手なホールに無理をして行って良かったという印象です。 こういうことはもう、そうそうないでしょうから。 それとも、また何年か後に来られますか? そのときには、5ユーロではなく、10ユーロくらい入場料とっても良いのでは?!! 相愛オケの益々の向上を祈っています。 駐車場で精算の機械の間違いがあり、出口で遮断機が上がらず、またバック。 時間をとり、帰宅したのは1時前。やっぱりトーンハレはこりごりという感じですが、 相愛が来るなら、また行きますよ。 編集部より:大変興味深いレポートをお送り下さって、ありがとうございました。 楽しく、嬉しく読ませて頂きました(大変な思いをされて、苦手なトーン ハレにお運び頂いた、貴重なレポートです!)。 また、ヨーロッパの音楽事情や、沙羅の木会会員活躍のニュースなど ありましたら、ぜひお寄せ下さい。 |